先般、平成31年1月30日に石川県水産総合センターから『石川県漁海況情報』が発出されました。
その漁海況情報によると、平成30年の橋立港・金沢港・富来港・輪島港・蛸島港・鵜飼港・松波港・宇出津港・七尾地区などの定置網の水揚げ量は24,443トンにもなりました。
これは、前年の平成29年の3倍近くの水揚げ量になるんですが、近年、絶滅間近とまで言われたマイワシの豊漁がその多数を占めました。
ただし水揚げ金額はそれほど振るわず、平成30年は39.1億円、平成29年は30.7億円と、水揚げ量は3倍にも及んだものの、水揚げ金額は前年の30%ほどの増加に留まりました。
毎年、水揚げされる水産物が大きく変わってきているように思えます。
平成31年1月に漁獲された水産物だけを見ても、平成29年の1月はカワハギが多く水揚げされましたが、平成30年の1月はカワハギはほとんど水揚げされず、カタクチイワシやソウダガツオが水揚げされました。
2月には皆さんもご存じのとおり、「氷見の寒ブリ宣言」が幕を下ろしてから、まさか寒ブリが豊漁と言う事態が続いています。
よく耳にする、レジームシフトと言う現象が直接の原因なのであれば、そのスパンは十数年間単位となることから、このように毎年漁獲物が入れ変わると言うのはちょっと考えられません。
漁況もそうですが、海況も毎年のようにコロコロと変わる状況が続いているので、漁業関係者の心配の種がなくなることはありません。
心配ですね。
そう言う意味でも、日々、貴重な水産物に感謝しながら、いただかなければいけませんね。
レジームシフトとは?
気温や風などの気候要素が数十年間隔で急激に変化すること。 気候ジャンプとも言う。 気候に限らず、例えば水産資源の分布・生息数の変化といった、自然現象全般、生態系に関しても用いる概念。(ウィキペディア)
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