先日、七尾市郡町にある『かもめ食堂』さんにお邪魔しました。
うまい魚があるような気がしてと言いますか、感度が良い魚レーダーに反応があったと言いますか、とにかく何か旨いものがあると確信してお店に伺いました。
結果として、やはり『当たり』を引くことになりました。
では、いざ。
店に入るなりに「今日も勘いいね。」と言われたので、やはり何か旨いお魚が手に入ったようです。
いつものごとく、何も注文しなくても美味しい料理が出されましたが、一品目はこちらでした。
クジラの刺し身、クジラの皮の湯引きでした。
最近、七尾の沿岸の定置網で水揚げされたようで、店主はクジラを指して「勘いいね」と言ったようです。
クジラの刺し身はきれいな赤身で、水揚げしてからの下処理がよほど良かったんでしょう、しっかりと脱血がされて血の味は一切しません。
皮は丁寧に湯引きがされていますが、皮にわずかに身肉も残っているので、新潟県の特産のクジラベーコンを思わせるフォルムになっています。
クジラは、餌のカタクチイワシを追い対馬暖流にのって北上します。
例年、3~4月頃に入網することが多いんですが、今年は2月にカタクチイワシが豊漁だったので、イワシと一緒に北上したんでしょうか。
一足早い、春の恵みをいただきました。
次の一品はこちらです。
ミミイカの煮つけです。
ミミイカは西日本(主に瀬戸内海)で生息していると言われていますが、能登七尾でも少量ですが水揚げされることがあります。
富山湾の定置網にはあまり入網しませんが、七尾湾で操業する底引き網に漁獲されることがあります。
ただし、見てのとおり非常に小さいイカなので、入網していても気付かないことや、網目から漏れることがあるので水揚げは僅かですが、特徴的な耳が千葉県の遊戯施設のアイドルに似ているので、どことなくかわいくもあります。
次の一品は、キムチの盛合せです。
タラの腸を使ったチャンジャ、大根、あと一品は失念しました。
次の一品は、マグロのやまかけです。
手ごろなサイズのマグロが水揚げされているので、山芋と一緒にサッパリといただきました。
次の一品は、刺し身の盛合せです。
左にマアジ、昆布〆は、(左から)コブダイ、クロカラバチメ、ホウボウの3種の白身です。
次の一品は、七尾人のソウルフードとも言えるハチメの塩焼きです。
春になるとハチメの水揚げも多くなるんですが、そう言えば、最近は鮮魚店やスーパーの店先でも良く見かけます。
ひと昔前は、鮮魚店やスーパーの店先で季節感を感じられたものですが、最近は海況が本当に分かりにくいので、季節感も何もあったもんじゃありません。
12月に定置網にシイラが入網したときには、地球は本当に温暖化に向かっているんだなと実感したものです。
11月にアオリイカ、12月にシイラ、2月に寒ブリと、驚きの多い年でしたが、七尾人のソウルフードのハチメだけは、例年どおりに春に水揚げされてほしいものです。
今回もたっぷり満腹になりました。
ご馳走さまでした😌😌😌
(別日にいただいた茶碗蒸し)
(別日にいただいたタラの一夜干し)
↓↓↓居酒屋・料理屋さん放浪記はこちら↓↓↓
https://sakana770.hatenablog.com/entry/2019/02/13/055555
🐟
【お店の情報】
店名:かもめ食堂
住所:石川県七尾市郡町1-48
電話:090-7740-3840
営業:18:00~22:00
休日:日、月曜日
🐟
『能登・七尾のさかな』ブログトップへ
https://sakana770.hatenablog.com/
🐟