先日、七尾市大手町にある『番屋』さんにお邪魔しました。
本当は違うお店に伺う予定だったんですが、こちらのお店の店先にあるメニュー看板につられて迷い込んでしまいました。
では、いざ。
「磯のカサゴはくちばかり」と言うことわざがありますが、皆さんご存知ですか?
磯のカサゴは口が大きいばかりで食べるところが少ないと言うことから、口先ばかりで実行力がない人を磯のカサゴに例えているようです。
確かに、磯で釣れるカサゴは食べるところが少なくてガッカリするし、口先ばかりで何ら実行しないと言う人も、ちょっと残念ですよね。
ただ、こちらのお店の看板に書かれていたのは、カサゴだけではなくて「オニカサゴ、カサゴ、ナメラバチメ、ソイ」と夏の底魚の四天王揃い踏みだったんです。
ちょっと、鬼の字が個性的ではありますが…
これは絶対に行かなければと思い、気分は焼き鳥だったんですが、思わずお店に入ってしまいました(笑)
急ぎ注文したのがこちらです。
オニカサゴです。
オニカサゴは、本当に旨い。
透きとおるような白濁のきれいな白身は、口にふくむと繊細な甘みが口いっぱいに広がるので、身に醤油をつけることさえ躊躇してしまいます。
お塩と柑橘系の果汁でいただいた方が良いかもしれません。
わたしの近所では、オニカサゴをガンガンバチメと呼んでいますが、なぜガンガンバチメと呼ぶかは誰も答えられません😅😅😅
見た目はオコゼに似ているので、赤オコゼと呼んでもよいくらいです。
続いて、ナメラバチメです。
標準和名はキジハタですが、こちらもきれいな白身で食感はオニカサゴより強く感じます。
オニカサゴもナメラバチメも、50㎝を超えるビックサイズだったので、感動的な美味しさを体感する機会となりました。
刺し身を食べた後には、こちらもいただきました。
オニオコゼのアラの味噌汁です。
これが美味しんですよね。
味噌汁に入ったアラをあげて、少しだけ醤油をかけていただきます。
あっさりした煮魚のように、ふわふわの身をいただくことができます。
味噌汁は、オニカサゴの脂がたっぷりと染みでていて、それにたっぷりのネギを入れて脂と一緒に口に運びます。
オニカサゴの旨味を一つ残らずいただきました。
他にも、付出しのスルメイカの煮物です。
丸トビウオのフライです。
角トビウオの子の煮付けです。
今回もたっぷりといただきました。
それと、冒頭でメニュー看板を見てお店に入ってしまった件ですが、こちらのお店の店主は市内の大型定置網に勤めているんですが、お店が休み(水曜日)の日は自身の船で沖釣りをしています。
波模様で毎度、休みに出港できるかは分からないとのことですが、休日の次の日(木曜日)は店先のメニュー看板に珍しい魚がないか、必ず目が向いてしまいます。
今回も、美味しいお魚をたっぷりといただきました。
ご馳走さまでした😄😄😄
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