6月に入るとクロマグロの産卵地である七尾湾にクロマグロが来遊します。
過去には300kgを超える大物が定置網に入網するなど、寒ブリの賑わいとはまた違った盛り上がりを各漁港で見せます。
七尾市のクロマグロは殆んどを定置網で漁獲していますが、クロマグロのその多くは沖合漁業の巻き網漁で漁獲されています。
クロマグロが減少すると、過去には加工用としていたキハダマグロ、コシナガマグロ、ビンチョウマグロなども生食用に大量に漁獲され、その数を減らしています。
このままでは、将来はクロマグロを食べれないと言うところまできて、政府も重い腰を上げています。
30kg以下のクロマグロを"小型マグロ"と区別し、小型マグロを全て獲りきらない試みが行われています。
沖合漁業や各都道府県の定置網に漁獲可能量の割り当てを行い、将来の漁獲可能分を残すための取組みです。
先日も、ある県の漁獲可能量がシーズンもなかばでほぼ満量になると言うニュースが放送されていました。
前出にも書きましたが、6月にはクロマグロの漁獲も見込めることから、その県の漁業者はどうするんだろうと心配にもなります。
他人事ではありますが…
(適当な画像がなかった)
世間では経済発展と言って既得権の撤廃や自由競争を後押しするような論調が強いですが、こと漁業の世界では魚を取る権利を既得権化し、事前配分することで早獲り競争を抑制する、世間とは逆の取組みが進められています。
漁業に携わる一人一人が、持続的に利益を出せる環境づくりに取り組んでいかなければいけませんね。
あっ、真面目に終えてしまった~( ̄0 ̄;
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