昨日は、富山県富山市大手町にある『漁さい亭 本店』さんにお邪魔しました。
連れとお寿司屋さんで富山湾鮨を食べたあとだったので、酒のアテに魚の珍味でも…と言う思いで暖簾をくぐったんですが、まさかの展開になりました。
案内されたカウンター席に着座と同時で、先付けの甘エビの塩辛が出されました。
私は苦手なので連れに食べてもらいましたが、美味しかったようです。
それでは、まずは珍味ですね。
カニ味噌、イカの黒作り、マダイの白子ポン酢、の三種盛りです。
イカの黒作りには僅かに酒カスが入っていて、非常に風味が良いです。
富山の地酒の力も借りて、勢いがついてきたので次のメニューへ。
メニューには、"オススメは店員に聞いてください"とあったので、「煮魚は何ですか?」と聞くと「マダイの頭、ブリカマです。」との答えが。
面白味がなかったので、続けて「焼き物は何ですか?」と聞くと、「ブリカマ、カサゴかな。」とのことなので、迷わずカサゴを頼みました。
しばらくして、カサゴの塩焼きの登場です。
しばし無言で食べていると、大将が「食べたカサゴの骨とヒレここに入れて」と熱湯の入ったお椀を出してきました。
言われるがまま、お椀に骨を入れていると「それ飲んで見て」と言われたので、ひとくち口にふくんで、「なるほど、すまし汁ですか。」と言うと、大将から「あんた魚きれいに食べるし、すまし汁知っとるって、もしかして料理人さん?」と聞いてきた。
違いますと答えると、矢継早にいくつか質問されました。
大「どこの人?」
私「石川です」
大「魚、なんでそんなにきれいに食べるの?」
私「漁場出身なんです」
大「漁場の人はそんなきれいに食べん。石川のどこ?」
私「七尾です」
大「七尾か。うちの店の魚も七尾の○○から仕入れとる。○○知っとるか?」
私「知っています」
大「あんたの名前言うたら分かるか?」
私「分かると思います」
結局、自分の名前まで言うはめに…😓
気付けば、他のお客さんをほったらかしにして、二人で話し込んでいました。
「これも食べて、これも食べて」と、このあとに何品も出していただきました。
生カラスミも「つまんでみて」と出てきました。
最後には、「これ、射水市にある近畿大学水産試験場で養殖されたサクラマス。刺し身旨いねや。今度、事前に電話してから来られ。珍しい魚用意しとくし、店終わって一緒に飲まんか。」と、名刺を渡されました。
遠く富山市で、七尾の魚が縁でまた人との繋がりができました。
ご馳走さまでした😌
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